1.今、エネルギー政策大転換の好機?

ロシアのウクライナ侵攻で世界のエネルギー安全保障事情が一変、とくにロシア産エネルギーの依存度が高い欧州各国は、これを契機に「エネルギーの自給自足策に大転換」しています。この背景には以下のリスクがあるからです。①ロシアのごとく、信頼していた友好産油・産ガス国が一夜にして自国優先の国家主義的国に豹変し、当該国からのガス・オイル輸入が停止する【ロシア依存率(2020)40%】、②脱化石政策でベース電源化した風力発電量が気候変動による弱風で予測以下になる【2021は2020の▲20%】、③不足分を域内のガス・石炭・原子力で補う【ガス▲9%、石炭+25%、原子力+5%】、④ウクライナエネルギーショックで顕著なエネルギー価格と電力料金の高騰を招いた【数倍】、⑤脱化石と経済減退下であってもCO2排出量は下止まっている【約28        億㌧】などです。これらのリスクは究極には「エネルギーを自給自足する」ことで回避できます。我が国も自給率50%以上は確保すべきです。

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