1.省エネ変革は家庭向けスマートメータから

スマートメータは通信機能をもったディジタル電力量計です。現時点までに使用した積算電力量を30分毎24時間365日休みなく電力会社へ送信します。

スマートメータの導入は国の「エネルギー基本計画」(2014)で決まり、「2024年までにすべての需要家に導入する」のが目標です。電力計の設置台数は国全体で約7800万台、その99%が一般家庭・コンビニ・事業所などの低圧需要家向けですので、電力会社はまず家庭向けに取替・普及に取り組んでいます。

導入目的は「格段の省エネ化」にほかなりません。電力会社は各契約家庭から伝送されたデータを活用して有益なサービスを提供し、差別化を図っています。例えば、消費電力量や電気料金を(時間・日・週・月・季・年)別にグラフ化するだけでなく、過去何年間や似た家庭との比較、目標電力量を超えたら警告メール送信、でんき家計簿、など「見える化」による節電意識の高揚に強力なインパクトになっています。また、契約アンペア数の変更もWebで可能となり、また、通常時と異なる使用状況を検知して高齢者等の見守りに役立てる、など「省エネビジネスの変革」が家庭のスマートメータから始まり、質的にも着実に進化しています。

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