1.太陽光発電の「出力制御」と「2019年問題」 太陽光発電(以降、PV)の普及率が高い九州・四国電力がゴールデンウイークに実施予告したのが「出力制御」です。10連休で電力需要は大幅減少する一方、晴天続きでPV発電量は大幅増加するため、PV供給出力を制限して同時同量の需給バランスを図るためです。
また、「2019年問題」は、10kW未満の家庭用PVに適用されている余剰買取制度がその買取期間10年が今年から順次満了を迎え、売電できなくなる問題です。以降はすべて自家消費するか、買取事業者と自由契約するか、の選択に迫られます。
上述の2問題は電力自由化になっても今なお従来の9電力会社に頼っている所為で、温暖化防止の救世主であるPVの普及に急ブレーキをかける政策がまかり通ってしまいます。電力会社に100%依存しなくて
も、私たちの自宅や事業所に敷設した多くのPVをネットワーク化して全体を制
御・管理すれば、私たちが主役の発電所をもつことができるのです。
これを「仮想発電所(VPP: VirtualPower Plant)」と呼びます。
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