1.「感染していない」という証明はできない!

とある相談記事にビックリしました。「風邪が治ったA さんは今までのように職場復帰したところ、会社からPCR 検査の『陰性証明書』の提出を求められたので、いくつかの医療機関に問い合わせたものの『そんな証明書はそもそも存在しない』と返答され、この旨を上司に告げたところ『退職勧奨通知書』を渡された。どうしたらいいのでしょうか?」の悩みです。
この背景には「PCR 検査で陰性と判定されれば100%完全に陰性(これを「真陰性」と呼ぶ)」と私たちが思い込んでしまう「常識」があります。しかし「この常識は非常識」なのです。実は「PCR 検査では感染していても陰性(偽陰性)、感染していなくても陽性(偽陽性)と判定されることがかなりある」、つまり「陰性でも真陰性と確定できない」という「検査の不確かさ」があるため「陰性証明書」は科学的に発行できないのです。これがPCR 検査の「常識」です。

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