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LSEアカデミアニュース No.66 新型コロナウイルス:知って行動を! (7) ~ 収束へのアプローチ:日・瑞・中の対策モデル~

COVID-19 は社会経済活動の再開で欧米だけでなくアジア・日本でも再び猛威を振るい始め、低温度・高湿度の冬季を 迎えてさらなる感染拡大が懸念されています。感染収束への 対処策は国ごとに異なりますが、おおよそ日本・瑞国(スウ ェーデン)・中国の各対策が典型モデルと思われます。 1.日本モデル:ボヤの内に消火 「クラスター」は換気 の悪い空間に大勢が接近して会話をする状況下で感染飛沫 が飛び交うことで発生し、瞬く間に感染が広がっている状況 を指します。多くの感染者を放っておけば自由に動き回って 他の人々と接触して次々と感染させるので、PCR 検査で判 明した陽性者を直ちに強制隔離し、他への感染を断ち切りま す。いわば、クラスター対策は爆発感染という大火災になる 前にボヤの内に火を消してしまおう、というモデルです。 しかしながら、ボヤの失火源を消さなければ次々と飛び火 するので感染経路を逆に辿っていくのですが、COVID-19 の感染者のほとんどが無症状か軽症なので経路が途中で途 切れてしまうのです。SARS では感染者のほとんどが重症化 したので比較的容易に失火源まで辿り着けて封じ込めに成 功したのですが、今回はこれが困難となったため、「クラス ターを同じ感染源から5 人以上が感染している現象」と定義 して、各クラスターの「実効再生産数【すでに感染が広がっ ている状況下で1 人の感染者が平均して何人にうつすか、を 示す数値】」を1 以下に抑える対策を講じて連鎖を断ち切っ て消滅させる方針になったのです。しかし、経路不明が多発 してボヤがあちこちに飛び火して消火しきれない現状です が、「まだボヤで収まっている」成功例と言えそうです。 続きは会員ページより

By |2020-11-19T11:44:57+09:0011月 19th, 2020|ニュース|0 コメント

【開催のご案内】 第 72 回「ESP推進分科会」定期セミナー

拝啓 金風の候、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。 平素は、「ESP事業」に対し格別のご支援、ご高配を賜り厚くお礼申し上げます。 さて、第 72 回「ESP推進分科会」定期セミナーを下記の通り開催いたします。新型コロナ ウイルスの不活性化が確認されている「オゾン発生装置」を設置して感染予防対策を徹底して行い、 安全に安心してご参加いただけるよう準備を進めております。ご多用の折とは存じますが、ぜひ ご参加頂きたくご案内申し上げます。

By |2020-10-23T13:24:34+09:0010月 23rd, 2020|ニュース|0 コメント

LSEアカデミアニュース No.65 新型コロナウイルス:知って行動を! (6) ~ PCR 検査の「陽性」「陰性」の真実 ~

1.「感染していない」という証明はできない! とある相談記事にビックリしました。「風邪が治ったA さんは今までのように職場復帰したところ、会社からPCR 検査の『陰性証明書』の提出を求められたので、いくつかの医療機関に問い合わせたものの『そんな証明書はそもそも存在しない』と返答され、この旨を上司に告げたところ『退職勧奨通知書』を渡された。どうしたらいいのでしょうか?」の悩みです。 この背景には「PCR 検査で陰性と判定されれば100%完全に陰性(これを「真陰性」と呼ぶ)」と私たちが思い込んでしまう「常識」があります。しかし「この常識は非常識」なのです。実は「PCR 検査では感染していても陰性(偽陰性)、感染していなくても陽性(偽陽性)と判定されることがかなりある」、つまり「陰性でも真陰性と確定できない」という「検査の不確かさ」があるため「陰性証明書」は科学的に発行できないのです。これがPCR 検査の「常識」です。 続きは会員ページより

By |2020-10-19T14:13:42+09:0010月 19th, 2020|ニュース|0 コメント

LSEアカデミアニュース No.64 新型コロナウイルス:知って行動を! (5) ~ 検査の受検時機と判定結果の解釈 ~

PCR 検査を「無制限に拡大すべき」否「重症の恐れのあ る人に限るべき」との声があります。どちらが有効なのでし ょうか。今回はPCR 検査に関わる問題を考えてみます。 1.COVID-19 の検査方法 代表的なものが図1 のよう な「PCR 検査」「抗原検査」「抗体検査」です。その概要は (1) PCR 検査 COVID-19 固有の「遺伝子(RNA)」がある かどうかを調べる検査で、「今、感染しているか否か」を判 定します。鼻咽頭から採取した検体には固有の遺伝子がごく わずかしか含まれていないので検出できるまでポリメラー ゼ(PCR のPolymerase)という試薬を混ぜてRNA を連鎖反 応(Chain Reaction)させて増やすことからPCR 検査と呼び ます。検査には検体採取や培養に慣れた技術と検査機械およ び時間と費用を要しますが、感度も精度も良い検査です。 続きは会員ページより

By |2020-10-19T11:16:40+09:009月 18th, 2020|ニュース|0 コメント

LSEアカデミアニュース No.63 新型コロナウイルス:知って行動を! (4) ~ ウイルス・細菌の消毒メカニズム (2) ~

前号の「石鹸+手洗い」「エタノール」「次亜塩素酸」に引 き続き、本号は“エア・フレッシュ”に関連する「紫外線」 「オゾン」「光触媒」および「熱」「太陽光」についてのウイ ルスと細菌の消毒メカニズムを解説します。 1.「紫外線:UV-C」の消毒メカニズム ウイルスと細菌 の増殖はそれら病原体の核に存在する遺伝情報、すなわち RNA とDNA の指令によるものです。RNA とDNA は図1 に示すように、紫外線領域の光波長と共鳴し励起→解離して 自身の遺伝子情報構造を破壊してしまう性質があるのです。 すなわち、波長 付近の光を最 も良く吸収す るので、この 付近の波長を 放射する照明 灯を探せば良 いことがわか ります。図2 は低圧水銀灯が放射す る線スペクトルで、波 長 の光 が突出して強力で、そ の放射エネルギーは RNA/DNA の鎖を切 断するに十分なのです。 のUV-C ランプは無害化効果が 高いので殺菌灯とも称 し、点灯しておくだけ で消毒できるので医療・ 介護・理容等に広く導入 されています。ヒトの細胞核には到達しませんが、皮膚や眼 に入るとガンや白内障の害があるので注意が必要です。 続きは会員ページより

By |2020-08-18T16:45:01+09:008月 18th, 2020|ニュース|0 コメント

LSEアカデミアニュース No.62 新型コロナウイルス:知って行動を! (3) ~ ウイルス・細菌の消毒メカニズム (1) ~

1.「消毒」とは ここでは、「私たちの健康や生命を害するウイルスや細菌の病原体を除去する」ことを「消毒」と定義します。正確には、「細菌」は細胞をもち自ら増殖する生物ですので、「殺菌」などと言いますが、ウイルスは細胞をもたずヒトなど他の細胞に寄生して増殖する非生物ですので、「不活性化」と言います。「消毒」は両方に使用できます。 前号で、新型コロナウイルス COVID-19 を消毒するには「石鹸+手洗い」がベスト、次が「70%エタノール消毒」と記しましたが、他にも「次亜塩素酸」や「加熱」、あるいは代表の森が開発した空気清浄機〝エア・フレッシュ〟の「オゾン」「光触媒」「紫外線」などによる消毒方法もあります。 今回はこれらの消毒メカニズムを考えてみます。原理を知って実践すればより一層の消毒効果が期待できるからです。 続きは会員ページより

By |2020-07-24T19:01:48+09:007月 24th, 2020|ニュース|0 コメント

LSEアカデミアニュース No.61 新型コロナウイルス:知って行動を! (2) ~ 宿主に適応する変異が感染力を強靭に! ~

1.突然変異で強烈化する COVID-19 新型コロナウイルス COVID-19 は頻繁に突然変異し、その度に感染力が強烈になっていくことがわかってきました。その理由はCOVID-19 が反応性の高い(安定性の低い)RNA ウイルスだからです。通常、生物の細胞は生命維持のため増殖しますが、同じ細胞を産生するため設計図が組み込まれています。 それがDNA で、下左図のように2 本の鎖が二重らせん状にからまり、2 本の鎖を 4 つの塩基(青:C:シトシン、緑:G:グアニン、黄土:A:アデニン、赤:T:チミン)が組み合った支柱が強固に支えているきわめて安定性の高い構造です。一方、RNA は右図のように1 本の単鎖に組み合う前の4 つの塩基(赤が茶のウラシルに替わっている)が刺さっているだけの不安定な構造です。RNAは、DNA が複製されるとき遺伝情報を複写、原料を調達、それを合成する役割を担っており、役割を終えれば消滅します。しかし、ウイルスには遺伝物質としてDNAをもつ「DNA ウイルス」とRNA をもつ「RNA ウイルス」が存在しますが、大きな違いは上述のように「遺伝情報の安定性」にあり、COVID-19 は不安定な「RNA ウイルス」で、宿主細胞のDNA 変位速度の100 万倍もの速さで変異し、しかも鎖が長く非常に多くの遺伝子を含むので頻繁に遺伝子のミスコピーによる突然変異が発生します。新型ですので消滅させる酵素は存在せず、その感染力は強靭になるばかりです。これが特効薬やワクチンの開発を遅らせる要因です。 続きは会員ページより

By |2020-06-22T12:17:35+09:006月 22nd, 2020|ニュース|0 コメント

LSEアカデミアニュース No.60 新型コロナウイルス:知って行動を! (1) ~ 感染プロセスを知って免疫力で備える ~

1.プロローグ 全世界を感染の脅威に落し入れ、経済活 動を一気に停止させた新型コロナウイルス COVID-19 禍を 「正しく知って怖がらず行動する」ための条件を探ってみま す。特効薬とワクチンが私たちのレベルまでに届くのがベス トの条件ですが、容易にはクリアできない条件のようですの で、とりあえず私たち一人一人ができる次善の条件を正しく 知れば怖がることなく行動でるはずです。まず、新型コロナ ウイルスの今までと異なる「怖さ」から知ることにします。 続きは会員ページより

By |2020-05-20T12:55:31+09:005月 20th, 2020|ニュース|0 コメント

LSEアカデミアニュース No.59 「パリ協定」遵守:再エネと原子力の攻防 (12) ~ シリーズ総括:両長所を活かす! ~

1.再考:「パリ協定:2.0°C約束」へのシナリオ 本号は 12 回にわたった本シリーズの総括です。まず、これを取り 上げた動機は1パリ協定「今世紀末の気温上昇を産業革命以 前より 2.0°C、できれば 1.5°C以下に抑える」ため、2我が 国は「化石燃料からの CO2 排出量を 2013 年度比で 2030 年 度までに▲26%、2050 年度に▲80%削減」の約束草案を国 連に提出、3「具体的な CO2 排出量を 2013 年度の 12 億トン を 2030 年度までに 9 億トン、2050 年度末には 2.5 億トン以下に 抑制する」という自主目標を「どう達成するか」、とくにゼ ロエミッションとは言え解決すべき課題の多い「再エネと原 子力をどう活かすか」を考えてみたいと思ったからです。 続きは会員ページより

By |2020-04-21T10:41:11+09:004月 21st, 2020|ニュース|0 コメント

セミナー・教育プログラム 延期のご案内

「地球温暖化防止LSE技術アカデミア」財団ご関係の皆さま 新型コロナウイルスの猛威に翻弄される日々が続いておりますが、皆さまには大事無くお過ごしのことと祈るばかりでございます。 さて、ESP推進協議会「定期セミナー」および地球温暖化防止LSE技術アカデミア「省エネルギー設計士取得教育プログラム」の開催につきましては既にご案内を差し上げておりましたが、新型コロナウイルス汚染防止に配慮し、当面、自粛させていただくことといたしました。 終息の見通しがつき次第、改めて開催のご案内を差し上げます。ご理解いただきますようお願い申し上げます。

By |2020-04-16T13:23:56+09:004月 16th, 2020|ニュース|0 コメント
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