1.GX(Green Transformation):その背景 我が国がIPCCへ提出したNDC(Nationally Determined Contribution: 国の決定する貢献)は2030年までにCO2排出量を▲46%(2019年比)ですが、コロナショックで大幅削減したものの翌年には経済回復し過ぎて史上最高を記録しました。▲46%達成するため「GX実現に向けた基本方針」を2月に閣議決定し、5月には「GX推進法(正式名:脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律)」と「GX脱炭素電源法(正式名:脱炭素社会の実現に向けた電気供給体制の確立を図るための電気事業法等の一部を改正する法律)」を成立させ、「第7次エネルギー基本計画」の検討も始まりました。
そもそもGX(Green Transformation)は「化石エネルギー中心の産業構造・社会構造をクリーンエネルギー中心へ転換すること」を指します。この背景には、我が国の製造業のGDPは23%占めるものの輸出額は17%に留まっている実態にあります。この一因が「石炭の多用による低生産性」なので、早急に【石炭→天然ガス→電化→再エネ】へのGXを実現して国際競争力(輸出額拡大)を高めねばなりません。
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