1.偏西風とは 「偏西風」は既号(No. 103, 2023)の「大気の大循環」で少し触れましたように、南北緯度(30°~60°)帯にかけて高度10km辺りまでの地表側で西→東に吹く気流(フェネル循環の地表側)のことです。低→高緯度へ向かうほど地球半径r[m]は小さくなり、自転の角速度ω[rads]⁄は一定なので周速V[ms]⁄は「運動量保存の法則:V=r.ω=一定」によって加速され、上空ほど地表の摩擦力が弱まって新幹線並み以上の「ジェット気流」(下図の大気循環断面図の北緯60°上空の「寒帯ジェット気流」、北緯30°上空には「亜熱帯ジェット気流」も存在)が常時流れています。

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