1.北極の温暖化:急速に進行中 北極域[北緯(90~60)度帯域]の平均気温偏差推移 が下図で明らかなように、世界平均気温 、北緯(60~30)度=北半球中緯度域 、北緯30 度~南緯30 度=低緯度域 、南緯(60~30)度=南半球中緯度域
の各カーブより著しく上方、すなわち、著しく高温で推移しています【図の縦軸のSAT(Sol-Air Temperature):「相当外気温度(外皮表面温度)」は氷の表面の反射率が高いので日射の効果を外気温に換算した温度。偏差基準温度は(1880~1890) 年間の各域平均気温】。この北極域の顕著な気温上昇率はこの10年間で+1.0℃、他域の(3~5)倍も高いのです。今世紀末には+4.0℃に達し、「臨界点を超える危険性」を科学者が警告しています。この北極温暖化が他地域より急速に進んでいる現象を「北極温暖化増幅」と呼びます。なお、北極域の年間平均気温は氷点下約−20℃【南極:氷点下約−50℃】です。
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