昨年(2023)、世界の年平均気温が産業革命前(1850~1900)のそれより「+1.48℃」の史上最高気温(WHO: 世界気象機関)を記録、パリ協定「+1.5℃目標」ギリギリでした。年間のほぼ全てで1.0℃を、ほぼ半数で1.5℃を上回り、22.0℃を超え、正に「沸騰の年」だったのです(コペルニクス気候変動サービス(C3S)公表)。今年2024年は昨年をさらに上回る気温上昇が見込まれ、世界各地での深刻な自然災害が懸念されています。日本の気候変動について本号で考えてみます。

続きは会員ページより