1.工業型農業とは 1960年代以前の「従来品種」による農法は肥料を一定以上投入すると「倒伏(稲が倒れる)」が起き、収量が上がりませんでした。これを打破する「高収量品種(品種改良により高い収穫量を目的に開発された品種)」が米・麦を対象に開発に成功し、大量の化学肥料の投入が可能になりました。灌漑設備・病害虫防除技術・農業機械化などと相まって穀物の大量生産に成功しました。これら1960年代に起った農法変革を「緑の革命」と呼んでいます。

その後、農業機械と農業技術のイノベーション・遺伝子工学・国際貿易などを活用して産業的に生産する近代的な農業体系を「工業型農業」と呼んでいます。これには農産物だけでなく畜産物・魚介類を含む第一次産業全体を含んでいます。

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