1. 我が国の部門別CO2排出量 2050年、カーボンニュートラル(CN)実現に向け、政府は各部門に積極的な取組みを促しています。5月に公表した「グリーン・トランスフォーメーション(GX)実現に向けた基本方針」で10年間に150兆円投資し、カーボンプライシング(CP)債を発行、GX投資を促進するとともに、再エネと原子力の主力電源化を目指すと表明しています。オールジャパンなくして実現は困難です。

右図は2021年度のエネルギー起源CO2e排出量【CO2eCO2換算排出量=活動量(電気等の使用量)×排出係数(電気: 0.434kgCO2/kWh)×地球温暖 化係数(CO2: WPC=1)[算定方法詳細:ghg-santeikohyo.env.go.jp/calc]】で総計10.64億㌧、部門別ではエネルギー転換40.4%、産業25.3%、運輸16.7%、業務その他5.6%、家庭4.8%、工業プロセス4.0%、廃棄物2.8%です。エネルギー転換部門の約90%が火力発電ですから、まず発電部門でのGX化の取組みが注目されます。

続きは会員ページから