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GREEN PARTNER No.150 「2050, カーボンニュートラル」への道(18) ~ EV・DC の電力需要増大と供給不安 ~

1.高度デジタル化による電力需要の増大 AI(人工知能)などの高度デジタル化が急拡大する情勢から多数のDC(データセンター)の増設が必要です。DCは「サーバーやネットワーク機器等を設置するための建物」ですが、設置したIC(情報通信)機器システムを24時間安定的に稼働させる大電力が必要です。こうした高度デジタル化による新たな電力需要の急増がCO2排出量を増大させるため「原子力推進が必要」との主張を聞きますが、本号では「原発賛否」の観点でなく「デジタル化による電力需要の増大量」を予測し、それを「再エネで供給可能か?」を検討してみます。その前に「EV(電気自動車)の電力需要増大量」を試算、「EVによる電力供給不安」の可能性を検討してみます。 続きは会員ページより

By |2024-11-02T17:32:16+09:0011月 2nd, 2024|ニュース|0 コメント

LSEアカデミアニュース No.112 深刻化する異常気象のメカニズム再考(8) ~ 「水文気候学的強度」:たかが0.5℃、されど0.5℃ ~

1.たかが0.5℃、されど0.5℃ 「パリ協定」で「今世紀末の平均気温上昇を産業革命以前より2.0℃以内、できれば1.5℃未満に抑える」、いわゆる「1.5℃約束」を誓いました。この1.5℃と2.0℃のわずか0.5℃差、これが「たかが0.5℃、されど0.5℃」と言わしめる異常気象を引き起こすのです。 「異常気象」が近年多発する一因は既述(第93回セミナー・アカデミアニュースNo.109)しましたが、下図のように【北極域の温暖化】→【中緯度域との温度差低下】→【極渦の不安定化】→【寒帯ジェット気流の弱体化】→【偏西風の低速化→蛇行】で【冷気が南へ】【暖気が北へ】張り出し、それぞれがより長時間居座るためです。冷気は乾燥、暖気は湿潤した気団ですので、より乾燥化・湿潤化を来たします。 続きは会員ページより

By |2024-10-23T18:25:15+09:0010月 23rd, 2024|ニュース|0 コメント

GREEN PARTNER No.149 第94 回「ESP 推進分科会」定期セミナー (07/19) 3 講座要旨集号

うっとうしい梅雨の候となりオゾン発生器EX 等の機能がより発揮される会場には定員一杯の会員様で和気あいあいの活気が満ち溢れていました。 先陣の㈱GU 環境情報伝道士 水野真理子の「ESP 事業案内」に続き、会長の森から「今の日本は覇気がなく病気も多いのは何故か?現状の“人々が自律神経を整えられない生活様式”を“正しい光Myo-Ou”で整えられる」との挨拶がありました。 セミナーは恒例の加藤財団代表、奥山財団カウンセラー、社長の森からの講座3 件+3 報告の情報提供がなされました。本号はその概要集です。 続きは会員ページより

By |2024-09-25T09:09:04+09:009月 25th, 2024|ニュース|0 コメント

LSEアカデミアニュース No.111 パリ協定:1.5℃約束、その実現への模索(21) ~ 太陽光発電の切り札!:ペロブスカイト太陽電池 ~

1.「パリ協定:1.5℃約束」の意味とCO2削減の現状 「1.5℃」は「ティッピングポイント(tipping point)」、すなわち「世界の平均気温が産業革命前より1.5℃上昇すると温暖化の影響は後戻りできない劇的変化を引き起こす限界温度」です。これを越すと「グリーンランドと南極の氷床および永久凍土の融解」「熱塩循環(海洋大循環)の停止」「熱帯雨林の消滅」、「北方樹林の衰退」「熱帯サンゴ礁の死滅」「大気大循環の変容」が一気に引き起ってもう元へ戻せないのです。今はその直前の「+1.48℃」。故に、「2050年までにカーボンニュートラル: CNを実現しなければならない」と全世界が誓ったのが「パリ協定」。その前段階がわずか6年後の2030年までの▲50%達成目標。しかし、先進国である我が国の削減率は2022年は▲19%(2013年比)にとどまり、とても半減目標の達成は困難で世界へ顔向けできない現状です。 つづきは会員ページより

By |2024-09-18T14:37:37+09:009月 18th, 2024|ニュース|0 コメント

GREEN PARTNER No.148 「2050, カーボンニュートラル」への道(17) ~ 脱化石燃料への「e-fuel」の意義と開発動向 ~

1.COP28「化石燃料からの脱却」の実現性 COP 28 の成果は「1.5℃達成のため『化石燃料からの脱却』をしつつ2030 年までに再エネ容量を3 倍に、省エネ改善率を2 倍にする」ことに合意したことですが、この前提に「2050 年までにカーボンニュートラル(CN)を実現」の条件が課せられています。いずれも実現性はほぼなくなりつつあります。例えば、2023 年の世界の年平均気温偏差が1.48℃に達し、本年も猛暑続きで1.5℃ 目標は突破する見込みなので、次善目標2.0℃達成は子・孫たちのためにも死守せねばなりません。 続きは会員ページより

By |2024-08-02T15:04:22+09:008月 2nd, 2024|ニュース|0 コメント

LSEアカデミアニュース No.110 深刻化する異常気象のメカニズム再考(7) ~ 今夏は昨夏以上の猛暑が長期続く:その根拠は? ~

昨年(2023)、世界の年平均気温が産業革命前(1850~1900)のそれより「+1.48℃」の史上最高気温(WHO: 世界気象機関)を記録、パリ協定「+1.5℃目標」ギリギリでした。年間のほぼ全てで1.0℃を、ほぼ半数で1.5℃を上回り、2度2.0℃を超え、正に「沸騰の年」だったのです(コペルニクス気候変動サービス(C3S)公表)。今年2024年は昨年をさらに上回る気温上昇が見込まれ、世界各地での深刻な自然災害が懸念されています。日本の気候変動について本号で考えてみます。 続きは会員ページより

By |2024-07-29T18:34:46+09:007月 29th, 2024|ニュース|0 コメント

GREEN PARTNER No.147 第93 回「ESP 推進分科会」定期セミナー (05/24) 3 講座要旨集号

「カーボン」から「エコロジー」へ ~ 私たちの暮らしには地球が二つ必要? ~ フットプリントは「今まで足蹴にしてきた環境負荷の積み重ねの足跡」を意味し、CO2e[温室効果ガス排出量を各地球温暖化係数でCO2 へ換算した等価排出量]を焦点にした「カーボン・フットプリント」が代表的です。その算出には「ライフサイクルアセスメント:LCA(Life Cycle Assessment)」、文字通り、工業製品なら【素材調達→部品製造→組立→流通→消費→廃棄・3R】のすべての段階で排出されるCO2e を積算する手法が用いられます。「エコロジカル・フットプリント:EF」は私たちの暮らしに必要な製品・サービスの需要を満たすための供給側の生産可能な土地・海の面積です。これには廃棄物(CO2, etc.)処理などに必要な面積も考慮されます。最新データではEF=211 億[gha]です。一方、現在の地球上の再生可能な資源生産と廃棄物回収できる土地・海の面積「バイオキャパシティー:BC」は120 億[gha]ですのでEF/BC=~2。つまり「もう一つ地球が必要」という深刻なオーバーシュート。まず「足るを知る」暮らしへの変容です。 続きは会員ページより

By |2024-07-05T14:09:38+09:007月 5th, 2024|ニュース|0 コメント

LSEアカデミアニュース No.109 深刻化する異常気象のメカニズム再考(6) ~ 北極温暖化増幅:メカニズムと異常気象化の懸念 ~

1.北極の温暖化:急速に進行中 北極域[北緯(90~60)度帯域]の平均気温偏差推移 が下図で明らかなように、世界平均気温 、北緯(60~30)度=北半球中緯度域 、北緯30 度~南緯30 度=低緯度域 、南緯(60~30)度=南半球中緯度域 の各カーブより著しく上方、すなわち、著しく高温で推移しています【図の縦軸のSAT(Sol-Air Temperature):「相当外気温度(外皮表面温度)」は氷の表面の反射率が高いので日射の効果を外気温に換算した温度。偏差基準温度は(1880~1890) 年間の各域平均気温】。この北極域の顕著な気温上昇率はこの10年間で+1.0℃、他域の(3~5)倍も高いのです。今世紀末には+4.0℃に達し、「臨界点を超える危険性」を科学者が警告しています。この北極温暖化が他地域より急速に進んでいる現象を「北極温暖化増幅」と呼びます。なお、北極域の年間平均気温は氷点下約−20℃【南極:氷点下約−50℃】です。 続きは会員ページより

By |2024-06-18T09:50:52+09:006月 18th, 2024|ニュース|0 コメント
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