年間アーカイブ: 2021

LSEアカデミア ニュース No79号 CO2 排出実質ゼロ(2050)、実現への摸索(12)

1.CO2 削減はコロナのお陰? 環境省は、2020 年度の 国内の温室効果ガス排出量が 11.49 億トン(CO2 換算)、前年比△5.1%、基準年 2013 年 14.08 億トン比で△18.4%だった、と公表しました。(2013~2019)年間の削減量は 1.97 億トン 平均△0.33 億トンなので、この削減率が続けば 2030 年の排出量は 8.91 億トン、削減率△36.7%になるはずです。2030 年の 削減目標は 2013 年比△50%、7.04 億トンですので、目標の127%です。コロナによる CO2 削減劇を活用する契機です。 下図は(2000~2020)年にわたる CO2 排出量( 棒グラフ)と実質 GDP( 折れ線)推移ですが、CO2 削減要因 の一つがリーマンとコロナによることは確かです。 続きは、会員メニューより

By |2021-12-21T16:51:51+09:0012月 21st, 2021|ニュース|0 コメント

LSEアカデミア ニュース No78号 CO2 排出実質ゼロ(2025)、実現への模索(11)

CO2 排出実質ゼロ(2025)、実現への模索(11) ご ~ COP26 と AR-6:ポイントと成果・展望 ~ 1.COP26 は何のためか? 今さらながら、何のために世界の首脳が集まって、何を話 し合うというのでしょうか。 今や、温暖化でこれだけ異常 気象に襲われ、立ち直りに多く の人々・地域・国々が存亡に苦悩 し、これが将来に続いていくの です。この環境破壊に最も苦し むのは温暖化に責任のない若者 たちです。「かけがえのない地球(Only One Earth)」だから、若者たちは自分たち・子供たち・孫たちの未来のため、世界の 首脳に「平穏な暮らしができる地球に戻すための行動を直ち にとってほしい、協力するから!」と声を上げています。 各国首脳は若者が納得できる結果を出さねばなりません。 続きは会員ページから

By |2021-11-18T17:05:36+09:0011月 18th, 2021|ニュース|0 コメント

LSEアカデミアニュースNo.77 CO2 排出実質ゼロ(2025)、実現への模索(10) ご ~ 気候変動シミュレーション:真鍋教授を称う ~

地球の気候変動をコンピューター シミュレーションで予測する技術の基 礎を築いた日本人 米プリンストン大学 上級研究員 真鍋淑郎教授に今年のノー ベル物理学賞が贈られます。先生が渡米 されたのが 1958 年、基礎論文「1 次元 大気モデル」が発表されたのが 1964/1967 年、著名な「大気海洋結合モ デル」は 1969 年です。正に、「CO2 温暖化説」の創始者です。 CO2 濃度と気温との相関性が注目され、ハワイと南極で CO2 濃度の計測が開始されたのが 1958 年、今より 63 年も前、日 本では東大と京大にやっと大型コンピューターが導入された 頃です。私事(加藤)ですが、当時、私は大学院生で、京大 へ自身でプログラミングした数百枚のパンチカードを持参し て計算してもらいながら、プログラムミスとモデル改善に明 け暮れた日々を思い出します。地球規模の気候変動現象は複 雑怪奇なので、立てる方程式や初期・境界条件の組み合わせは 数千に及びますから、そのシミュレーションは当時、米国以 外では不可能でした。当然のこととして真鍋先生は渡米し、 コンピューターの進歩と相まって研究が進展し、「CO2 温暖化 説」を導いたのです。今回は、先生の計算モデルの変遷を追 いながら、気候変動予測の進展経緯を探ってみます。 続きは会員ページより

By |2021-10-18T18:59:37+09:0010月 18th, 2021|ニュース|0 コメント

【開催のご案内】第 78 回「ESP 推進分科会」定期セミナー

拝啓 金風の候、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。 平素は、「ESP 事業」に対し格別のご支援、ご高配を賜り厚くお礼申し上げます。さて、 第 78 回「ESP 推進分科会」定期セミナーを下記の通り開催いたします。新型コロナウイル スの不活性化が確認されている「オゾン発生空気清浄機」を設置して感染予防対策を徹底し て行い、安全に安心してご参加いただけるよう準備を進めております。ご多用の折とは存じ ますが、ぜひご参加頂きたくご案内申し上げます。  

By |2021-10-13T17:45:06+09:0010月 13th, 2021|ニュース|0 コメント

LSEアカデミアニュース No.76 CO2 排出実質ゼロ(2050)、実現への模索(9) ご ~ バッテリー:全固体電池への期待 ~

カーボンニュートラル(CN)達成への切札が電気自動車 (EV)と太陽光発電(PV)と目されていますが、それらの普及に 欠かせないのが「蓄電池(バッテリー)」です。蓄電池は放電 と充電が繰り返し可能な「二次電池」を指します。ちなみに 「一次電池」は放電してしまうと二度と取り出せなく使い切 り電池を指します。今や、二次電池と言えば「リチウムイオ ン電池(LIB: Lithium Ion Battery)」ですが、今回は、世界中 で LIB から「全固体電池(ASB: All Solid Battery)」への R&D が急加速している背景などを探ってみます。その前に、 1.二次電池の充放電メカニズム 鉛蓄電池は○- 極に Pb、 +○極に PbO2、電解液に H2SO4 を使用し、放電前は下図のよ うに両極に PbSO4 が 析出しています。放 電すると、まず○- 極の Pb が溶けだして電子 e-を放出して Pb2+に なりますが、溶液中 の SO42-と結合して PbSO4 を生成します。 続きは会員ページより

By |2021-09-16T13:58:36+09:009月 16th, 2021|ニュース|0 コメント
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