LSEアカデミアニュース No.113 深刻化する異常気象のメカニズム再考(8) ~ イベントアトリビューションが警告する温暖化 ~
「異常気象」がより極端に、より頻繁に世界中で起きるようになっています。異常気象の発生原因は「いろいろな自然現象がたまたま重なった結果」なのですが、「地球温暖化が助長している」という気象科学的根拠はありませんでした。しかし、近年の驚異的なコンピュータと気候モデルの進展で「イベント・アトリビューション(EV: Event Attribution)」なる地球気象シミュレーションが可能になったのです。全世界で「異常気象と地球温暖化の相関」に関するEVがなされた結果、「温暖化が異常気象を引き起こす確率を押し上げている」=「温暖化が異常気象の一因」という結論が導かれつつあります。本号では「EV」とは何か、「温暖化と異常気象発生頻度」に相関があるのか、などについて解説します。 続きは会員ページより
1.高度デジタル化による電力需要の増大 AI(人工知能)などの高度デジタル化が急拡大する情勢から多数のDC(データセンター)の増設が必要です。DCは「サーバーやネットワーク機器等を設置するための建物」ですが、設置したIC(情報通信)機器システムを24時間安定的に稼働させる大電力が必要です。こうした高度デジタル化による新たな電力需要の急増がCO2排出量を増大させるため「原子力推進が必要」との主張を聞きますが、本号では「原発賛否」の観点でなく「デジタル化による電力需要の増大量」を予測し、それを「再エネで供給可能か?」を検討してみます。その前に「EV(電気自動車)の電力需要増大量」を試算、「EVによる電力供給不安」の可能性を検討してみます。 続きは会員ページより
1.たかが0.5℃、されど0.5℃ 「パリ協定」で「今世紀末の平均気温上昇を産業革命以前より2.0℃以内、できれば1.5℃未満に抑える」、いわゆる「1.5℃約束」を誓いました。この1.5℃と2.0℃のわずか0.5℃差、これが「たかが0.5℃、されど0.5℃」と言わしめる異常気象を引き起こすのです。 「異常気象」が近年多発する一因は既述(第93回セミナー・アカデミアニュースNo.109)しましたが、下図のように【北極域の温暖化】→【中緯度域との温度差低下】→【極渦の不安定化】→【寒帯ジェット気流の弱体化】→【偏西風の低速化→蛇行】で【冷気が南へ】【暖気が北へ】張り出し、それぞれがより長時間居座るためです。冷気は乾燥、暖気は湿潤した気団ですので、より乾燥化・湿潤化を来たします。 続きは会員ページより
うっとうしい梅雨の候となりオゾン発生器EX 等の機能がより発揮される会場には定員一杯の会員様で和気あいあいの活気が満ち溢れていました。 先陣の㈱GU 環境情報伝道士 水野真理子の「ESP 事業案内」に続き、会長の森から「今の日本は覇気がなく病気も多いのは何故か?現状の“人々が自律神経を整えられない生活様式”を“正しい光Myo-Ou”で整えられる」との挨拶がありました。 セミナーは恒例の加藤財団代表、奥山財団カウンセラー、社長の森からの講座3 件+3 報告の情報提供がなされました。本号はその概要集です。 続きは会員ページより