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再生エネルギーの「エコ・エネ」評価(9) ~ 燃料電池は水素社会を支えられるか ~

1.燃料電池の果たす役割 前36号で「我が国が『パリ協定』の約束を果たすには水素社会へ2030年に本格移行しなければならない」こと、そして「必要な『水素』はどうやら確保できそう」なこと、を概説しました。 次の課題は「燃料電池(FC: Fuel Cell)」の低コスト化と長寿命化です。FCは水素社会の一般家庭やオフィスのコジェネ(電気+熱:エネファーム)、燃料自動車(FCEV)のエンジンや非常電源など、きわめて重要な生活基盤を支える役割を担うのです。2025年には実用レベルに達しなければなりません。技術開発の苦悩など「燃料電池は水素社会の基盤技術になりうるか」を本号で考えます。 続きは会員ページにて

By |2017-11-16T23:40:37+09:0011月 16th, 2017|ニュース|0 コメント

CO2排出量をどこまで抑え込めるか? ~ パリ協定:ゼロ(2100 年)へのシナリオ ~

1.CO22排出量、ゼロへのシナリオ パリ協定の最終目標は今世 紀末までに人為起源の CO2排出量をゼロにし、地球の気温上昇を 1.5℃に抑え込むことです。その第1ステップが過日の歴史的合意、 すなわち各国が自主的に提出した 2030 年までの CO2削減目標を確 実にクリアすることです。各国の CO2削減草案を 100%達成できても 気温上昇を 2.0℃以下に抑えらないため、各国には定期的なレビュー で削減実績を厳しくチェックされ、さらなる改善が課せられます。正 に、この第1ステップに成否がかかっています。第2ステップは 2050 年には各国の CO2排出量を現状から(70~80)%削減することです。 そして、2100年にはCO2排出量をゼロにするのが第3ステップで、こ れによって 1.5℃が達成できるシナリオです。 なお、ここで言う CO2は温室効果ガス(GHG)を指しますが、全 GHG を CO2換算で表わすことが通常なので、ここでも GHG をわか りやすく CO2と記しています。 2.CO2排出量、ゼロとは? CO2は人為起源の排出量がゼロに なっても自然界から排出されるので完全にゼロにはできません。ま た、CO2はきわめて安定した化学種で、その寿命は1万年以上です ので、今までに大気に排出され蓄積された CO2はそのまま残留しま す。そこへ新たな CO2が入り込んできますので、大気の CO2濃度は 高まり続け、温暖化が止まることはありません。できることは人為起 源の CO2排出量を可能なかぎり抑制し続け、「わずかな量」に抑え込 むことだけです。この「わずかな量」とはどれくらいでしょうか。

By |2017-11-01T17:46:59+09:003月 22nd, 2017|ニュース|0 コメント

樹木のCO2吸収量を算出する! ~ 人が適切に整備した森林が対象 ~

1.「森林経営」の考え方 樹木は自身の呼吸で CO2を排出し ますが、それ以上に大量の CO2を「光合成」で吸収しています。 すなわち、大気からのCO2と根からのH2Oを光合成によりセル ロース(有機体)の形で体内に C(炭素)を固定して成長します。 一方、光合成で生成した O2(酸素)は放出されます。CO2の吸 収と排出の差が正味の吸収量ですが、新陳代謝が活発な樹齢 (20~30)年が最も吸収量が多く、50 年を超えると吸収量は著しく 低下します。 したがって、CO2吸収源として認められる森林は、下草刈りや 間伐など「人が適切に『森林経営』している『人工林』と『保安林』 だけ」です。京都議定書では人工林 1,140 万 ha、保安林 1,360 万haの計2,500万haを対象として、CO2吸収量1,300万ton-C (△3.8%)が認められました。 2.固定炭素量の算出法 「樹木に固定蓄積されたC(炭素)は 樹木の幹・枝・根・葉の乾燥重量の~50%であり、それは大気か ら吸収した CO2由来である」ことが多くの研究からわかっていま す。この事実から、樹木の乾燥総重量の 50%が今までに固定 累積した総炭素量になりますので、次式が成立します。

By |2017-03-22T17:07:21+09:003月 22nd, 2017|ニュース|0 コメント

省エネ技術に限界あるか?

さて、省エネの進展度合い の指標として①「IIP(鉱工業生産指数)エネルギー消費原単 位」と②「GDP 最終エネルギー原単位」を用いて見てみた のが図3です。両指標とも1973年のオイルショック時を100 として表示しています。特筆すべきは①、②の両指標ともに オイルショックを契機に 1990 年頃にかけてほぼ半減し、当 時の「徹底した省エネ」施策が見事に功を奏したことです。

By |2017-03-15T12:11:14+09:003月 15th, 2017|ニュース|0 コメント

最近、「ZEH」「ZEB」といった話題を耳にしません か?

最近、「ZEH」「ZEB」といった話題を耳にしません か?ZEはNet Zero Energy、HはHouse、BはBuildingのこと、つ まり、住宅(ビル)の断熱性と省エネ性を高め、太陽光発電で創エネす ることによって年間の一次消費エネルギー【冷暖房・給湯・照明・換気 の用途に消費されるエネルギー。

By |2017-03-15T11:50:55+09:003月 15th, 2017|ニュース|0 コメント

第49回「ESP推進分科会」定期セミナー 開催

1.開 会(13:30) ご挨拶 ESP推進協議会 会長 森 幸一 「ESP事業」とは、 株式会社 グリーンユーティリティー 大橋 亮介・髙木 陽介 2.講 座  講 座 1 環境三題「縮みゆく惑星    〜食から持続可能な未来を再考する〜」 講師:株式会社 グリーンユーティリティー ESP推進課 水野 真理子  講 座 2 「ESP導入成功事例 ~アプローチから成約まで〜」 講師:株式会社 グリーンユーティリティー 主任補佐 北川 翔大  講 座 3 「再生可能エネルギーのライフサイクル評価   〜バイオマスのEPT(Energy Payback Time)試算〜」 講師:一般財団法人 地球温暖化防止LSE技術アカデミア 代表理事 三重大学 名誉教授・工学博士 加藤 征三 氏  講 座 4 「ESP事業 三方よしの流儀」 講師:株式会社 グリーンユーティリティー 代表取締役社長 森 幸一 3.質疑応答 4.閉 会(16:30)

By |2017-03-15T11:35:06+09:005月 20th, 2016|ニュース|0 コメント

第48回「ESP推進分科会」定期セミナー 開催

第48回「ESP推進分科会」定期セミナー 平成28年3月25日(金)ウィルあいち 主催:ESP推進協議会 1.開 会(13:30) ご挨拶 ESP推進協議会 会長 森 幸一 「ESP事業」とは、 株式会社 グリーンユーティリティー 大橋 亮介・髙木 陽介 2.講 座  講 座 1 「太陽光発電:ライフサイクル評価(EPT、CO2PT)    〜欧米のPVバブル破綻を踏まえて〜」 講師:一般財団法人 地球温暖化防止LSE技術アカデミア 代表理事 三重大学 名誉教授・工学博士 加藤 征三 氏  講 座 2 「新築大規模工場の最新・最高性能設備へのESP導入成功事例 ESP導入成功事例」 講師:株式会社 グリーンユーティリティー 省エネシステム設計課 主任 小佐野 良隆  講 座 3 「省エネ導入に関する税制控除と補助金」 講師:税理士法人 名南経営 課長代理 石垣 幸治 氏  講 座 4 「偽りの省エネ実態を知る!」 講師:株式会社 グリーンユーティリティー 代表取締役社長 森 幸一 3.質疑応答 4.閉 会(16:30)

By |2017-03-15T11:35:12+09:003月 28th, 2016|ニュース|0 コメント
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