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LSEアカデミアニュース No.94 快適・安全安心・健康な衣食住環境を創る(9) ~ 工業的畜産 :SGDsに沿うシステムへの変革 ~

1.食肉の消費量推移 我が国の食肉(牛肉・豚肉・鶏肉)の年間消費量は下図のように、肉の消費が最も伸びたのは高度経済成長期(1960年頃~70年代初め)で、その後の安定成長期も増加率は漸減するも増加しています。一方、主食であった米の消費は減少し続けており、食生活の多様化が顕著です。最近数年間の年間1人当り(人口1.25億人)の食肉消費量は牛肉~7 kg、豚肉~15 kg、鶏肉~18 kg、計~40 kgです。また、鶏卵の年間1人当りの消費量は~21 kg、生乳(牛から搾ったままの乳)のそれは~98 kgで、いずれも1960年(昭和35年)の~10倍以上も増加しています。 続きは会員ページより

By |2023-03-15T13:35:02+09:003月 15th, 2023|ニュース|0 コメント

GREEN PARTNER No.131 第85回 「 ESP 推進分科会」定期セミナー 01/27 4講座要旨集号

㈱GU創製コロナ防止二大対策の会場は雪交じりの中、本年初顔合わせにふさわしく活気溢れた参加者で埋まりました。吉例の環境情報伝道士水野真理子のESP事業案内で始まり、会長の森の「認知症をも遠ざける健康光Myo-Ouと食料危機への缶詰備蓄で仕事倍増!」の挨拶と「Myo-Ou新製品“ダウンライト”」の発表がありました。セミナーでは下記の4講座が、LSE財団代表加藤征三氏、三重大学環境アドバイザー奥山哲也氏、㈱GU 森忠隆、㈱GU 森幸一の各氏より提供されました。ダウンライトの質疑が多くありました。 つづきは、会員ページより

By |2023-03-06T18:27:09+09:003月 6th, 2023|ニュース|0 コメント

【開催のご案内】第 86 回「ESP 推進分科会」定期セミナー 令和5年3月17日(金)

【開催のご案内】第86回「ESP推進分科会」定期セミナー 拝啓梅花の候、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は、「ESP事業」に対し格別のご支援、ご高配を賜り厚くお礼申し上げます。さて、第86回「ESP推進分科会」定期セミナーを下記の通り開催いたします。ご多用の折とは存じますが、ぜひご参加頂きたくご案内申し上げます。

By |2023-02-27T17:52:48+09:002月 27th, 2023|ニュース|0 コメント

LSEアカデミアニュース No.93 快適・安全安心・健康な衣食住環境を創る 8 ~ 食料消費・生産量と食料安定供給リスク

1.工業的畜産(集約畜産)とは「工業的畜産(集約畜産)」は前号・前々号で解説しました「工業的農業(集約農業)」と同じ事業形態、すなわち、「コストを最小に抑えつつ生産を最大化することを意図した畜産の取組み」を指し、通常、牛・豚・鶏などの家畜・家禽を繁殖・飼育し、人間生活に必要な肉・卵・乳製品・皮革などの畜産物を高効率で生産する産業です。対象動物が水棲生物である場合は「養殖」と呼びます。国土が狭い日本では畜産においても農業以上に「工業的=集約=高生産性」を図らざるをえないのです。 工業的畜産の現状と課題について言及する前に、国内で消費される食料の量と工業的農業&畜産によって生産される量を確認し、自給率から食料の安定供給リスクを考えます。 続きは、会員ページから

By |2023-02-15T10:41:41+09:002月 15th, 2023|ニュース|0 コメント

GREEN PARTNER No.130 「 2050 カーボンニュートラル」への道 1 2 ~ 電力自由化 の波紋:供給不足の背景

1.電力需給の「同時同量」原則とその達成手法 電気は貯められないので需要と供給が「同時同量」、すなわち、送電線には電気が過不足なく流れていることを指し、これによって初めて安定供給が達成できます。この原則を、一定量の電力を供給する発電機からの電力を送電線から多くの需要機器が受電するシステムをイメージして考えてみます。今、多くの機器が供給電力より多くを受電・消費するとき、送電線内の電気量=電流は減ってくるので流れやすくなり、発電機の回転数=周波数を上げようと働きますが、一定量の発電を維持するために取り付けられた「調速機」が機能して逆に周波数を低下させるのです。一方、需要が供給より減ると発電機の周波数は上昇します。実際は多くの発電機が系統に連携されていますが、供給不足なら供給(発電)側の周波数は下がり、供給過剰なら周波数は上がる現象は同じです。すなわち、周波数を監視していれば電気の過不足が瞬時に察知できるので、周波数が高くなる時は供給力を高め、周波数が低くなる時は絞って、元の標準周波数まで周波数を戻すことによって「同時同量」を達成することができます。 続きは会員ページより

By |2023-02-08T18:05:03+09:002月 8th, 2023|ニュース|0 コメント

LSEアカデミアニュース No.92 快適・安全安心・健康な衣食住環境を創る 7 ~ 我が国の 残留農薬 基準値とその国際比較

1.我が国の残留農薬等の安全基準「残留農薬等.」は残留農薬・飼料添加物・動物用医薬品の総称、「農薬等」は害虫・病原菌・雑草を退治するための薬品の総称です(以降、等を省く)。農薬のお陰で生産者の労務負担が減り、高品質の農産物を大量・低廉に提供できるのです。しかし、農薬は使用後も消失せず農産物【農作物・畜産物(肉・卵・乳)・それらの加工品を合わせた農業の生産物】に残り、これを「残留農薬」と呼びます。残留農薬が「人の健康を損なう恐れのない量」に抑えるための基準を「食品衛生法」で、そのための使用法を「農薬取締法」で厳しく規定しています。違反食品は製造・販売等を禁じられています。 つづきは会員ページから

By |2023-01-17T21:35:24+09:001月 17th, 2023|ニュース|0 コメント

GREEN PARTNER No.129 今冬、電力需給ひっ迫警報発令か ~ 電力供給力低下の背景と対策

COP27で「損失と損害」基金設立と世界人口80億人到達のトッピクス紹介後、テーマに入りました。 3月22日、経産省より東電管内の企業・家庭に「電力需給が厳しくなる見込みのため節電のご協力をお願いします【電力需給ひっ迫警報】」なるメールが一斉発信されました。これは、電力の供給が需要の3%を下回ると予想されるとき発せられ、10%の節電を求められます。万一、供給が需要を下回ると「ブラックアウト(全域大停電)」になってしまうからです。 電力の自由化によって自由競争時代となり、LNG価格高騰を受けてどの電力会社も採算の悪い発電設備は廃止or停止しましたので総じて供給力にさほどの余裕はありません。そこへ地震で多数の火力が停止・天候不順で太陽光発電ゼロ・突然の寒波襲来が重なって「ひっ迫警報発令」に至ったのです。この事態は今冬(東京~九州)7管内で起こり得るのです。 公共性の高い電力は自由化に馴染むでしょうか? 続きは、会員ページより

By |2022-12-27T12:17:34+09:0012月 27th, 2022|ニュース|0 コメント

LSEアカデミアニュース No.91 快適・安全安心・健康な衣食住環境を創る 6 ~ 農業の現状と課題 :将来展望 への道は?

1.農業の社会経済的現状農業は「土地を利用して有用な植物を栽培or有用な動物を飼育して生活に必要な資材を生産する業」で、「耕種農業(田畑を耕して種をまき、作物を栽培する業)」・「畜産農業(家畜を飼育・増殖し、乳・肉・卵・皮革などを得る業)」・「林業(森林を育て、木材を得る業)」に分類されます。これに「漁業(魚介類を捕獲・養殖する業)」を加えて「第一次産業」と呼んでいます。「鉱業(地中の鉱物資源を探査・採掘する業)」は採掘した鉱物を選鉱・製錬などの事業と一体なので第二次産業に分類されています。 農業の現状ですが、まずGDPの推移をみたのが下図で、第一次産業(農業・林業・漁業)と全産業のGDP(国内総生産)推移です。第一次産業全体のGDPは~6兆円で、全産業~550兆円の寄与度は~1%に過ぎません。その内訳は畜産を含む農業が~5兆円(~80%)、林業が~0.2兆円(~5%)、漁業が~0.8兆円(~15%)で、大きな変動なくほぼ一定で推移しています。 農業総産出額は~9兆円(畜産3.2、野菜2.3、米1.6、果実0.9、他0.9)ですが、算出経費率が~0.4と高く、生産農業所得は~5兆円です。農家の収入は自然天候・経営規模・事業形態・品種等に左右され、平均年収は~350万円、日本全体の平均収入~420万円より低い。これは、農産物の価格決定権が大手サプライチェーンに握られ、弱い立場に置かれているためです。農作物の物流チェーンの革新が望まれます。 続きは、会員ページより

By |2022-12-27T12:14:47+09:0012月 27th, 2022|ニュース|0 コメント

【開催のご案内】第 85 回「ESP 推進分科会」定期セミナー 令和5年1月27日(金)

【開催のご案内】第85回「ESP推進分科会」定期セミナー 拝啓師走の候、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は、「ESP事業」に対し格別のご支援、ご高配を賜り厚くお礼申し上げます。さて、第85回「ESP推進分科会」定期セミナーを下記の通り開催いたします。ご多用の折とは存じますが、ぜひご参加頂きたくご案内申し上げます。敬具

By |2022-12-27T12:11:09+09:0012月 27th, 2022|ニュース|0 コメント

LSEアカデミアニュース No.90 快適・安全安心・健康な衣食住環境を創る(5) ~ 工業型農業の持続可能性を考える ~

1.工業型農業とは 1960年代以前の「従来品種」による農法は肥料を一定以上投入すると「倒伏(稲が倒れる)」が起き、収量が上がりませんでした。これを打破する「高収量品種(品種改良により高い収穫量を目的に開発された品種)」が米・麦を対象に開発に成功し、大量の化学肥料の投入が可能になりました。灌漑設備・病害虫防除技術・農業機械化などと相まって穀物の大量生産に成功しました。これら1960年代に起った農法変革を「緑の革命」と呼んでいます。 その後、農業機械と農業技術のイノベーション・遺伝子工学・国際貿易などを活用して産業的に生産する近代的な農業体系を「工業型農業」と呼んでいます。これには農産物だけでなく畜産物・魚介類を含む第一次産業全体を含んでいます。 続きは、会員ページより

By |2022-11-29T00:26:18+09:0011月 29th, 2022|ニュース|0 コメント
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