GREEN PARTNER No.125 エネルギーの脱ロシア、その模索 ~ ドイツにみるエネルギー政策大転換 ~
ドイツは政権政党によってエネルギー政策がしばしば転換します。2002年、社民党のシュレダー政権は電源構成比30%の原発17基を2020年までに全廃止する「脱原発法」を成立させました。2010年、キリスト民主同盟のメルケル政権は原発全廃止を再エネで穴埋め不可能として2037年へ先延ばしする改正を行いましたが、2011年の福島原発事故を鑑み2022年までに全廃止と再改正し、今年12月に残り3基を停止します。2021年、(社民+緑)党のシュルツ政権は2030年までに石炭使用全廃止する「脱石炭法」、CO2削減量を2030年▲80%、2047年▲100%(1990年比)を目指す「気候保護法」を成立させました。再エネのベース電源化は2000年、「再エネ全量買取制度:FIT」に始まり、今や再エネの電源構成は41%です。 以上順調のようですが、原発・石炭関係従業員の雇用や再エネバックアップLNG高騰に「脱ロシア」が追い打ちをかけ、CO2は増え、電気料金は高騰、インフレ+7.3%・・・現実にさいなまれています。 続きは会員ページより
先号で人の温熱的な「快適性」を客観的に評価できる指標 は気温と湿度だけでなく、いわゆる「温熱環境 6 要素(気 温・湿度・気流・放射熱・代謝量(作業量)・着衣量)」を すべて評価指標に取り入れる必要があり、国際標準 ISO7730 として 6 要素を総合評価する温熱環境指標 「PMV (Predicted Mean Vote: 予測平均温冷感申告)」 が推奨され、その概要を紹介しました。この PMV 指標 の計算は 6 要素もあって先号に示した手順で進めていかね ばならないので煩雑ですが、計算ソフトも公開されているの で初期データの入力だけで求値は容易です。えられた数値に よって「7段階評価尺度」で評価されます。 = 0 ± 0.5 を「快適指数」と定義していますので、紹介します。 続きは会員メニューから
【開催のご案内】第 83 回「ESP 推進分科会」定期セミナー 拝啓 立秋の候、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は、「ESP 事業」に 対し格別のご支援、ご高配を賜り厚くお礼申し上げます。 さて、第 83 回「ESP 推進分科会」定期セミナーを下記の通り開催いたします。新型コロ ナウイルスの不活性化が確認されている「オゾン発生空気清浄機」を設置するなどして感染 予防対策を徹底して行い、安全に安心してご参加いただけるよう準備を進めております。 ご多用の折とは存じますが、ぜひご参加頂きたくご案内申し上げます。 敬具 記 日 時 | 令和4年9月16日(金) 午後1時30分~午後4時30分 場 所 | ウィルあいち 特別会議室(名古屋市東区上竪杉町1・2階)
1.プロローグ ロシアへの経済制裁の反動か、日本がLNGの権益を持つサハリン2事業で欧米の国際石油資本が撤退後、事業主体をロシア企業に変更する大統領令が発令され我が国のエネルギー安全保障に大きなリスクとなる気配です。本件の行方にかかわらず我が国のエネルギー自給率を高めねばならず、その主柱が太陽光発電(PV)のベース電源化です。2030年の全再エネ電源構成目標は(36~38)%、その30%がPV(75GkWh)。現在70GkWhですので、家庭用4.5kWのPVなら今後8年で100万(毎年12.5万)システム導入しなければなりません。売電価格17円/kWhと買電価格30円/kWhとの差が開く一方の現状下で、一般家庭がPV導入に踏み切る因子を考えてみます。 続きは会員ページより
1.「快適性」を評価する温熱感覚6要素 前85号で触れました「ISO7730: Ergonomics of the thermal environment ~ Analytical determination and interpretation of thermal comfort using calculation of the PMV and PPD indices and local thermal comfort criteria【ヒトにとっての熱環境工学 ~PMVとPPD指標による熱的快適性(筆者意訳)】において、熱的快適性を評価するには環境側の4要素【気温・湿度・気流・放射熱】と人体側の2要素【代謝量・着衣量】の6要素を用いるのが合理的と記され、6要素すべてを用いて算出する指標「PMV(Predicted Mean Vote: 予測平均温冷感申告)」を推奨しています。 一挙に6要素すべてを導入したPMVまでに一つ一つの要素を取り入れてきた経緯があります。各要素が快適性に及ぼす影響を考えてみます。 続きは、会員ページより
1.「快適性」を評価する温熱感覚6要素 前85号で触れました「ISO7730: Ergonomics of the thermal environment ~ Analytical determination and interpretation of thermal comfort using calculation of the PMV and PPD indices and local thermal comfort criteria【ヒトにとっての熱環境工学 ~PMVとPPD指標による熱的快適性(筆者意訳)】において、熱的快適性を評価するには環境側の4要素【気温・湿度・気流・放射熱】と人体側の2要素【代謝量・着衣量】の6要素を用いるのが合理的と記され、6要素すべてを用いて算出する指標「PMV(Predicted Mean Vote: 予測平均温冷感申告)」を推奨しています。 一挙に6要素すべてを導入したPMVまでに一つ一つの要素を取り入れてきた経緯があります。各要素が快適性に及ぼす影響を考えてみます。 続きは、会員ページより