LSEアカデミアニュース No.119 地球温暖化と気候変動のメカニズム(3) ~ GHG濃度↗→放射強制力↗→気温↗ の相関式 ~
前々号で、地球温暖化は大気圏上端における「太陽から大気圏へ入射する(+)放射エネルギー」と「地表と大気から放出する(-)放射エネルギー」との差を「放射強制力」と呼び、正味(+)であれば「温暖化」、(-)であれば「寒冷化」に向かうことを、また、前号で「放射強制力の基準値」と「算定法」を、解説しました。今号では「放射強制力と気温や各GHG濃度の相関式」について考察します。 1.累積CO2e排出量と気温上昇との相関 IPCC AR6では下図の相関関係が実測値から外挿予測されています。横軸は産業革命以降の人為起源による累積CO2e排出量[億㌧]、縦軸は産業革命以前からの世界平均気温の上昇度[℃]です。 続きは会員ページより
前号で、地球温暖化は大気圏上端における「太陽から大気圏へ入射する 放射エネルギー」と「地表と大気から放出する 放射エネルギー」との差を「放射強制力」と呼び、正味 であれば「温暖化」、 であれば「寒冷化」に向かうことになります。「放射強制力」は太陽と地球の距離や傾きなど多くの要素が変動するのでやや長期的な平均値を用います。本号では、まず「大気圏の上端」を理解して、そこでの「放射強制力」と「気温」の相関を考察してみます。 続きは、会員ページより
拝啓 麗春の候、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は、ESP 事業に対し格別の ご支援ご高配を賜り厚くお礼申し上げます。 さて、 第 99 回「ESP 推進分科会」定期セミナーを下記 の通り開催いたします。ご多用の折とは存じますがぜひご参加頂きたくご案内申し上げます。敬具
会員の皆さまで満席の、新装となった中日ビル内ホール&カンファレンスでのセミナーは、環境情報伝道 士 水野 真理子の「ESP 事業」案内からスタート。会長の森から「明王Myo-Ou がヤフー検索数ベスト10 入りし、女優 熊谷真美 様、マジシャン Masayo 様、歌手 ミネハハ 様からも健康が蘇った賞賛の声をお寄 せいただき、大阪・関西万博での出展パンフも出来上がりました。」との歓喜の挨拶があり、セミナーでは 恒例の加藤財団代表と奥山財団カウンセラーおよび社長の森からの3 講座による情報提供がなされました。 続きは会員ページより
「省エネは対策済み」と自負するエネルギー需要家にさらなる省エネ策を提案できるのが「省エネルギー設計士」。まず事業所の「電力」消費実態を調査分析、ムダを見出し排除する省エネ設計とその施工法を提案し、省エネ目標を果します。次に、視野を電気から「ガス」「水道」「燃料」、さらに空調設備・ボイラ・冷凍機等の「エネルギー機器設備」へ拡げ、事業所全体の総括的な省エネを実現します。こうした「点」から「面」への「俯瞰的省エネ視点」こそ「省エネルギー設計士」 の素養です。この素養を本教育プログラムで養成します。
前号で国が発表する「温室効果ガス排出量」は「7種の温室効果ガスをCO2が温暖化に及ぼす強度を基準とした排出係数によってCO2の影響度に換算して算出した排出量:CO2e (CO2 equivalent) 排出量」を指す、ただし電力に関してのみ「調整後排出係数」を、それ以外は「基礎排出係数(単に排出係数)」を用いて算定すること、を解説しました。今号は「CO2e排出量」が地球温暖化の要因となった経緯に沿いながら地球温暖化のメカニズムを改めて考察してみます。 つづきは、会員ページより