LSEアカデミアニュース No.89 快適・安全安心・健康な衣食住環境を創る(4) ~ 常態化する「電力供給力不足」の背景 ~
1.電力需給ひっ迫警報発令の背景 電力需給がひっ迫するのは夏の甲子園の昼間でなく、今は冬の夕方から夜にかけての時間帯です。実際に夏のお盆でなく、今年の3 月21 日、春のお彼岸という夜に「電力需給ひっ迫警報」が発令されたのです(東京エリア)。原因は①福島県沖で発生した地震で火力発電所の多くが停止した(650 万kW)、②老朽化とトラブルおよび定期点検で134 万kW もの火力が停止していた、③テレワークなど働き方改革で電力需要が増加していた、④厳寒による暖房需要が急増した、⑤太陽光発電の供給量が90%低下していた、等による電力供給不足です。 つづきは会員ページより
【開催のご案内】第84回「ESP推進分科会」定期セミナー 拝啓 金風の候、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。平素は、「ESP事業」に 対し格別のご支援、ご高配を賜り厚くお礼申し上げます。 さて、第84回「ESP推進分科会」定期セミナーを下記の通り開催いたします。ご多用の折とは存じますが、ぜひご参加頂きたくご案内申し上げます。 敬具
1.自己責任か、社会背景か かって「自分で健康管理できない人の医療費を健康な人が支払うのは不公平」と「自己責任論」を展開した財務大臣の言が物議を醸しだしていました。「メタボリックシンドローム(内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中などになりやすい病態)」騒ぎの頃です。国は増加する一方の医療費抑制のため健康づくりの国民運動「健康日本21(一次:2000~2010、現在は三次)」で「食塩摂取量1日当り10g以下」「1日当り男性9,200歩、女性8,300歩以上歩く」など59項目を展開しました。しかし、達成できたのは10項目17%、逆に15%は悪化したのです。この結果は、折からの「失われた20年」最中で健康づくりどころではなかった、すなわち、「自己責任よりも社会背景が強く反映される」ことが要因だったのです。 続きは会員ページより