GREEN PARTNER No.135 環境モラトリアム下の脱化石化一策 ~ 畜産品の節食は省エネに勝る? ~
マスク着用は自由とは言え、コロナ対策万全の会場は活気溢れ満席でした。冒頭は環境情報伝道士 水野真理 子の ESP 事業案内。続いて、会長の森から「今回のセミナーは 87 回=ほぼ 15 年、㈱GU は今年創立 20 年、財 団は創立 10 年。ともに区切りとなり再スタートとなる年を記念して 11 月 8 日に式典を開催します。各位には 仲間を同行して馳せ参じてください、大歓迎!」との挨拶がありました。セミナーは下記 4 講座が財団代表理 事 加藤征三氏、三重大学環境アドバイザー 奥山哲也氏、㈱GU 森 忠隆、森 幸一の各氏より提供されました。 ウクライナ戦争によるエネルギー価格の高騰によ って脱炭素化を先導する欧州各国は「環境モラトリア ム【脱炭素化政策執行の一次停止】」を余儀なくされ ています。しかし、「環境モラトリアム」下にあって も脱炭素化を進めなくてはなりません。そこで、非エ ネルギー分野に目を向けると、前号で「食肉生産に伴 う CO2e 排出量が日本で走る全乗用車からの排出量 に匹敵する」事実と「ミートフリーデー【畜産業で生 ずる地球環境負荷を減らし動物の命を救うため、週に 1 日は肉を食べない日を設けよう!】というサステナ ブルな活動」を結びつけて、削減できる CO2e 排出量 を計算すると年間 165 万㌧にもなります。これは電力 の CO2 排出係数 0.5kg-CO2/kWh から 33 憶 kWh(1 [...]